2018.05.30 Writer:

#005 M’sコラム 木造住宅の耐震性能について考える「住宅業者を選ぶときのポイント」

良い住宅を手に入れるには、良い住宅業者を選ぶこと

 良い住宅を手に入れるには、良い業者を選ぶこと、もうこれに尽きます!
どこに頼んでもプロだし、ほどほどの住宅は手に入るはず??
こんなに甘くはありません。驚くほど住宅業者のレベル差はあります。このレベル差が住宅の性能等のレベル差になります。
 住宅は買ったけど失敗したからもういらない!といえるようなものではありません。
 車のように数年乗ったら乗り換えるようなものでもありません。
多くの方が、一度建てた家に一生住みます。耐震性能が低くても、省エネ性能が低くて寒くても、他の住宅との比較をすることが無いので、こんなものかと言い聞かせながら一生住みます。だからこそ、良い住宅を手に入れて住むことが大切なのです。
 

 

良い住宅業者はどうやって選べばいいの?

良い住宅業者はお客様が一生懸命勉強しても選べるとは限りません。だって、ダメな住宅業者は自分がダメな業者と自覚していません。それどころか本当に良い住宅をつくっていると思っています。耐震性能が不明確でも「今まで地震で倒壊していないから大丈夫」という自信、一生懸命住宅をつくっているという気持ち、これらが自分は良い住宅業者と勘違いしている原因です。大きな地震が来ていなければ耐震性能が低い住宅も倒壊しません。一生懸命住宅をつくることは当たり前、しかし、その気持ちだけで住宅の耐震性能や省エネ性能は向上しません。ここを恐ろしいほど勘違いしています。

車だって、一生懸命つくったのでエアバックが開くはずとか、一生懸命つくったから燃費が良いはず、こんな曖昧なこと言いませんよね。でも住宅はこのレベルでお客様に営業し建ててしまっています。

そこで、良い業者を選ぶポイント(耐震性能に対して)です。

構造計算書を見せてもらいましょう、構造計算を行っていれば構造計算書があるはずです。ない会社は、木造2階建ては構造計算不要だとか、法律で求められていないとか、構造計算すると余計なお金がかかるからいらないとか、計算しなくてもそれ以上の住宅をつくっているとか、すべては適当な言い訳です。構造計算をしていないという事実しかないのです。楮計算書がない会社はやめましょう。

これだけでも、耐震性能を考えている業者かどうかは見極められます。

実は、住宅をつくる業者で構造計算を行っているのであれば、今のような話をすることで、他社との差別化にもなります。

良い業者を選んでください。選ばれる良い業者になってください。

Writer

佐藤 実(さとう みのる)
株式会社M’s(エムズ)構造設計 代表取締役社長/「構造塾」塾長
学生時代から構造を志し、社会人で鉄骨造や鉄筋コンクリート造の構造計算を勉強する。阪神淡路大震災が起こり、構造計算をしていない木造住宅が軒並み倒壊している現場を目の当たりにし、「このような惨劇が二度と起きないよう日本中の木造住宅を地震で倒壊させない!木造住宅の構造計算をしよう」と決意。
現在は住宅をつくる側から、構造設計する側へ完全移行するため「㈱M’s構造設計」を設立し、構造安全性に対する知識を持ち、構造計算できる技術者が増えることでもっと安全な木造住宅がたくさん増えると考え「構造塾」を設立。現在、会員数は約1000名。
ダイエットのランニングがきっかけでマラソン大会、トライアスロンに挑む塾長兼スポーツマン。